AVIF → PNG 変換について
AVIF は、Alliance for Open Media が 2019 年に公開した AV1 ベースの画像形式で、配信のために設計されています。その役割は、できるだけ少ないバイト数で画像をブラウザに届けることです。ウェブページには理想的ですが、画像を作業の出発点にするときには扱いにくくなります。古いアプリや多くのアップロードフォームは開けませんし、別の非可逆形式で保存し直せば、圧縮が 1 回分さらに重なります。
PNG なら、その両方の問題を避けられます。ほぼすべての編集ソフト、レイアウトソフト、オフィスソフトで開けるうえ、可逆なので、AVIF を一度 PNG にしてしまえば、切り抜き、書き込み、保存を何度繰り返しても劣化しません。各ファイルはブラウザ自身の AVIF デコーダーが読み込み、デコードされた画素がそのまま PNG に書き込まれます。画質の設定は関係しません。
ここでいう「可逆」とは、これ以上何も失われないという意味で、失われた細部が戻るという意味ではありません。非可逆の AVIF に焼き込まれたぼやけやなめらかさはそのまま PNG にコピーされ、新しいファイルは元のファイルの何倍もの大きさになるのが普通です。
AVIF → PNG 変換の使い方
- AVIF 画像をドロップするファイルを変換ツールにドラッグするか、フォルダをサブフォルダごとドロップするか、クリップボードから画像を貼り付けます。1 回の一括処理に最大 500 ファイルまで入ります。
- PNG と、必要ならサイズを選ぶPNG には画質スライダーがありません。圧縮で捨てるものがないからです。寸法はそのままにするか、ファイルを扱いやすくするために長辺を 4096、2560、1920、1280 px に縮めます。
- 完成した PNG を受け取る各画像の横にある「保存」リンクか、「すべてダウンロード(ZIP)」を使います。cutout.avif というファイルは cutout.png になり、重複した名前には末尾に「 (2)」が付きます。
主な利用シーン
ウェブページの図版を編集する
サイトから保存したグラフやイラストに書き込みをしたいとき、PNG ならどの編集ソフトでも開け、その後何度保存しても、すべての画素がそのまま残ります。
レイアウト用の商品の切り抜き
背景が透けている商品写真が AVIF で届きました。PNG はアルファチャンネルを保持するので、デザイナーがどんなページ色を選んでも、商品はきれいに収まります。
小さな文字を含むスクリーンショットや図表
細い線や文字は、JPEG 圧縮を通るとぼんやりしたにじみが出ます。PNG のままにしておけば、マニュアル、スライド、サポートへの問い合わせでもくっきりした輪郭を保てます。
アルファチャンネルはそのまま引き継がれます
AVIF も PNG も透過を保存できます。完全に透明な背景は透明なまま、ぼかした輪郭、ドロップシャドウ、ガラスや光彩の効果のような半透明の画素も、その半透明さを保ちます。ここで変換したロゴや切り抜き画像は、あとでどんな背景に重ねても自然になじみます。
これが AVIF → JPG 変換との実用上の大きな違いです。JPG にはアルファチャンネルがないため、同じ画像が白い背景に平坦化されてしまいます。
PNG が元の AVIF より重くなる理由
| AVIF | PNG | JPG | |
|---|---|---|---|
| 圧縮 | 通常は非可逆(可逆も可能) | 可逆 | 非可逆 |
| 透過 | あり | あり | なし |
| 一般的な写真のサイズ | 最小 | 最大 | その中間 |
| 向いている用途 | ウェブでの画像配信 | 編集、保存、図版 | 写真を広く共有する |
AVIF は強く圧縮し、PNG はすべての画素を忠実に保存するため、写真は変換すると劇的に大きくなることがあります。一方、平坦な色の図版はそれほど大きくなりません。PNG が重すぎるなら、2560、1920、1280 px のサイズ上限ですぐに小さくできます。縦横を半分にすれば、残る画素は 4 つに 1 つだからです。透過もこの先の編集も不要なら、JPG のほうがファイルは小さくなります。
高ビット深度、HDR、色、EXIF
- ビット深度と HDR:AVIF はチャンネルあたり最大 12 ビットと HDR の明るさを保持できますが、ここで作る PNG は 8 ビットの標準ダイナミックレンジです。HDR の明るいハイライトはブラウザのデコーダーによってトーンマッピングされ、とてもなめらかなグラデーションでは、ビット数が下がった結果まれに縞模様が出ることがあります。標準レンジの元画像は変わらずに見えます。
- 色:画素は書き込まれる前に sRGB に変換されるため、PNG は一般的なビューアーで一貫した色で表示されます。
- 写真情報:AVIF に EXIF(撮影日時、カメラ、露出、位置)があれば、PNG の eXIf チャンクに入ります。この部分を読み飛ばす古いビューアーも一部にあります。向きの値は標準に戻されます。「GPS 位置情報を削除」で GPS の部分だけを消すことも、「写真情報を保持」のチェックを外してすべて消すこともできます。
PNG を選ぶべきでないケース
- 小さな添付ファイルがあれば十分。JPG を選ぶか、相手が開けるなら AVIF をそのまま送ってください。
- AVIF がアニメーションになっている。出力は 1 枚の静止画で、動きは保持されません。
- 文書を作りたい。AVIF → PDF 変換なら、画像を一度にページに配置できます。
- 一括処理が 500 ファイルを超える。タブの動作が重くならないよう、何回かに分けて実行してください。
- ブラウザが AVIF 対応以前のもの。ファイルは失敗として表示され、更新を求められます。最新の Chrome、Edge、Firefox と、Mac・iPhone・iPad の Safari 16.4 以降は、いずれも AVIF をデコードできます。
変換はすべてこのタブの中でローカルに行われます。プライバシーのページで、ネットワークパネルを使った確認方法を順を追って説明しており、画像が外に出ていないことを確かめられます。