PDF 結合について
このツールは、PDF ファイル全体を順番につなぎ合わせます。画面上のリストの順番が、そのまま結果のページ順になります。最初のファイルの全ページ、次に 2 番目のファイルの全ページ、というようにリストの下まで続きます。元のファイルには一切手を加えず、merged.pdf という新しい文書をダウンロードする形です。
ページはそのままの状態で新しい文書にコピーされます。画像に変換したり、もう一度圧縮したりはしないので、テキストは選択も検索もできるまま、ベクターの図はどれだけ拡大してもくっきりしたまま、スキャンしたページも元の解像度のままです。その反面、結合したファイルのサイズはおおむね元のファイルの合計になるため、結合でファイルを小さくすることはできません。
結合の処理そのものは、オープンソースの PDF ライブラリ pdf-lib が行います。最初のファイルを追加した時点で読み込まれ、以降はこのタブの中で動作します。これは、結合が必要になることの多い書類を扱ううえで重要です。署名済みの契約書とその別紙、税理士に渡す銀行の取引明細、新しい病院に提出する診療記録などです。どれもサーバーを経由する必要はありません。
PDF 結合の使い方
- PDF を追加する2 つ以上の PDF をツールにドラッグするか、クリックして選びます。各ファイルにはページ数とサイズが表示されるので、間違ったファイルがあればすぐわかります。PDF ではないファイルは、短いメッセージとともにスキップされます。
- 順番を並べる上下の矢印でファイルを 1 つずつ移動し、不要なファイルは ✕ ボタンで外します。リストに表示されている順番が、そのままページの順番になります。
- 結合してダウンロードする「3 個の PDF を結合」のようにファイル数が表示された結合ボタンをクリックし、merged.pdf をダウンロードします。そのあとでファイルを並べ替えたり外したりすると結果はクリアされるので、ダウンロードされる内容は常にリストと一致します。
主な利用シーン
契約書と別紙をまとめる
追加する前にファイル名を 01-契約書.pdf、02-別紙A.pdf、03-別紙B.pdf のように変えておけば、順番どおりに並びます。相手方には、上から順に読める添付ファイルを 1 つ送るだけで済みます。
税理士に渡す取引明細
12 か月分の銀行の取引明細を、12 個の添付ファイルではなく 1 つのファイルにできます。すべて追加し、1 月分がリストの一番上にあることを確認してから、1 つの PDF として送りましょう。
経費精算書の後ろに領収書を付ける
まず JPG → PDF 変換で領収書の写真を PDF にし、それを入力済みの精算書の後ろに結合します。確認する人は、申請内容と証憑を 1 つの文書で受け取れます。
結合する前にファイルの順番を整える
ファイルは通常、ファイル選択画面に表示される順番、つまり多くの場合は名前順で追加されます。これを手早く制御するには、追加する前にファイル名に番号を付けておくのがいちばんです。その際は先頭のゼロを付けておきましょう。ゼロがないと、アプリによっては「10」が「2」より前に並んでしまいます。名前を変えるのが難しければ、どんな順番で追加してもかまいません。矢印で並べ直せます。
このツールが並べ替えるのはファイル単位で、1 ページずつではありません。merged.pdf ができたら、PDF ページ並べ替えで個々のページを動かしたり、PDF ページ削除で不要なページを取り除いたり、PDF ページ抽出で一部のページを新しいファイルに取り出したりできます。
merged.pdf に残るもの、残らないもの
| 元の PDF の要素 | merged.pdf では |
|---|---|
| ページの内容:テキスト、フォント、画像、図 | そのままコピーされ、品質は落ちません |
| 選択・検索できるテキスト | 保たれます |
| しおり(アウトラインのパネル) | 引き継がれません |
| 入力可能なフォームフィールド | 結合後に機能しなくなることがあります |
| 文書のタイトルと作成者のプロパティ | コピーされず、結合したファイルは白紙の状態から始まります |
| パスワードによる保護 | ロックされたファイルは、ロックを解除しないと追加できません |
記入済みのフォームを使える状態のまま残す必要がある場合は、結合せずに別の添付ファイルとして送ってください。
写真やスキャン画像を PDF と一緒にまとめる
結合のリストは PDF しか受け付けないため、書類と一緒にドロップした JPG や iPhone の写真はスキップされます。先に JPG → PDF 変換や HEIC → PDF 変換で画像を変換し、できたファイルをリストに追加して、目的の位置に移動してください。高解像度のスキャン画像のせいで完成した文書がメールで送れないほど大きくなったら、そのあとで PDF 圧縮にかけましょう。
大量の結合、ロックされたファイル、その他の制限
- ファイル数。1 回の結合で最大 500 個の PDF を扱えますが、処理中はすべてのファイルがブラウザのメモリに保持されます。大きな作業もパソコンなら余裕をもってこなせますが、スマートフォンや古いタブレットでは、入力の合計が数百 MB に達すると動作が遅くなったり、タブが再読み込みされたりすることがあります。
- パスワードで保護された PDF。暗号化されたファイルは読み取れないため、結合できません。PDF パスワード解除でパスワードを外し(パスワードを知っている必要があります)、ロックを解除したコピーを追加してください。
- つなぎ合わせるだけ。結合ではページの回転、番号の追加、テキストの編集、スキャン画像の OCR は行いません。回転、番号付け、OCR は、それぞれ PDF 回転、PDF ページ番号追加、PDF OCR(文字認識)で行えます。
- ブラウザ。最近の Chrome、Edge、Firefox ならどれでも動作し、Apple のパソコン、スマートフォン、タブレットでは Safari 16.4 以降で動作します。
文書はディスクからこのタブに読み込まれるだけで、アップロードされることはありません。開発者ツールで手早く確認できます。