画像形式変換について
カメラやウェブサイトが新しい画像形式を採用するスピードに、ほかのソフトはなかなか追いつきません。iPhone は HEIC で撮影し、ウェブページは WebP や AVIF を配信し、スキャナーは TIFF や BMP を出力し、ロゴは SVG で届くことがよくあります。それなのに、保険の申請ポータルも印刷店も同僚のノートパソコンも、いまだに JPG か PDF を求めてきます。この変換ツールは HEIC、HEIF、WebP、AVIF、JPG、PNG、GIF、BMP、TIFF、SVG をどんな組み合わせでも 1 回の一括処理で受け付け、すべてを JPG、PNG、または 1 つにまとめた PDF に変換します。
ドロップ領域の裏側では、形式ごとに適したデコーダーが使われます。HEIC と HEIF は WebAssembly にコンパイルされた libheif で読み込みます。約 1.4 MB のダウンロードで、初めてこの形式のファイルを追加したときに一度だけ発生します。WebP、AVIF、GIF、BMP はブラウザにもともと組み込まれているデコーダーを使います。TIFF は小さな JavaScript 製デコーダーを通り、複数ページのファイルは全ページが変換されます。SVG はブラウザが描画したうえで長辺最大 4,000 px でラスター化されるため、ベクター図形は通常のピクセルになります。
変換はファイルが届いた瞬間に始まり、バックグラウンドのワーカーに分散して処理されるので、大量の一括処理が走っている間もページの操作は止まりません。1 回の実行で最大 500 ファイルまで扱え、透かしなし、登録不要、1 日あたりの回数制限もありません。
画像形式変換の使い方
- 画像をドロップするファイルやフォルダごと変換ツールにドラッグするか、クリックして選択するか、クリップボードから画像を貼り付けます。形式の異なるファイルを同じ一括処理に混ぜてもかまいません。
- JPG・PNG・PDF を選ぶJPG の場合は画質を 50〜100 の範囲で設定します(既定は 92)。どの出力でも長辺を 4096、2560、1920、1280 px に制限でき、PDF ではさらに用紙サイズとページの順序を選べます。
- 結果をダウンロードするファイルを 1 つずつ保存するか、「すべてダウンロード(ZIP)」を押します。PDF モードでは 1 ページに 1 枚の画像を載せた 1 つの文書が手に入ります。あとで設定を変えた場合は、「新しい設定を適用」でその設定のまま一括処理をやり直せます。
主な利用シーン
スマートフォンのカメラロールを整理する
iPhone の写真を数百枚、Live Photos も含めてフォルダにコピーしたとします。フォルダごとドロップして JPG を選べば、静止画は撮影日時を保ったまま変換され、短い .MOV クリップはスキップされます。
形式がばらばらなウェブ素材のフォルダ
1 週間かけて集めた参考画像が、WebP、AVIF、PNG と入り混じってしまいました。一度の処理で全部を JPG にすれば、文書作成ソフトやプレゼンテーションソフトにどのファイルも挿入できます。
申請に添付する書類一式
スマートフォンで撮ったレシート、オフィスのスキャナーで取り込んだ TIFF、PNG のスクリーンショットを、それぞれの撮影日時の順に並べて 1 つの PDF にまとめられます。保険金の請求や経費精算にそのまま添付できます。
JPG・PNG・PDF:出力形式の選び方
| 出力 | 向いている用途 | 透過 | 写真情報(EXIF) |
|---|---|---|---|
| JPG | 共有・アップロード・印刷する写真。ファイルサイズが最も小さい | 白で塗りつぶし | 既定で保持 |
| PNG | スクリーンショット、図版、切り抜き画像、さらに編集する画像 | 保持 | 既定で保持 |
| 複数の画像を 1 つの文書として送る | 白で塗りつぶし | 含まれない |
撮影日時・位置情報・色・ZIP
- EXIF は引き継がれます。撮影日時、カメラ、レンズ、GPS の各フィールドが JPG や PNG にコピーされるので、写真ライブラリでも撮影した順に並べられます。画素はすでに正しい向きになっているため、向き(Orientation)タグはリセットされます。
- 位置情報は消せます。公開の場で共有する前に GPS 位置情報を削除にチェックを入れると、撮影日時やカメラの情報は残したまま GPS の部分だけが削除されます。写真情報を保持のチェックを外すと、すべて削除されます。
- iPhone の色はそのまま。HEIC 写真は Display P3 カラープロファイルを保持するので、鮮やかな赤や緑が、表示品質のよい画面で見てもくすみません。
- ZIP は撮影順を保ちます。アーカイブ内の各ファイルには撮影時刻がタイムスタンプとして付くため、展開したフォルダを更新日時で並べ替えれば、撮影した順に写真が並びます。
多数の画像から 1 つの PDF を作る
PDF を選ぶと、既定では 1 ページに 1 枚の画像を載せた 1 つの文書が作られます。「画像ごとに PDF」に切り替えることもできます。用紙サイズは A4(既定)、レター、または各ページを画像に合わせる「写真に合わせる」から選べます。A4 とレターでは 0.5 インチ(約 12.7 mm)の余白が付き、画像ごとに縦向き・横向きが自動で切り替わります。ページの順序は既定の「撮影日時」のほか、「ファイル名」「追加した順」も選べます。用紙サイズや順序を変えても再変換は不要です。
PDF の中では、どの画像も JPEG として保存されます。画質スライダーが適用され、透過部分は白になります。サイズを指定しない場合、画像は長辺 2,560 px に縮小されます。これはレターサイズのページでおよそ 300 dpi に相当します。正しい向きの JPG をバイト単位でそのまま埋め込みたい場合は、代わりに JPG → PDF 変換を使ってください。作成後は、PDF 結合でほかの文書とつなげたり、PDF 圧縮でメール向けに軽くしたりできます。
制限と、ほかの方法を選ぶべきとき
- HDR 写真は標準ダイナミックレンジで出力され、アニメーション GIF・WebP・AVIF は 1 枚の静止画になります。
- SVG は固定サイズのラスター画像になるので、拡大縮小できるロゴが必要な場面では元のファイルを残しておいてください。
- AVIF には新しいブラウザが必要です。古いブラウザではファイルが失敗として表示され、更新を求められます。対応ブラウザは最新の Chrome、Edge、Firefox と、Safari 16.4 以降(iPhone・iPad を含む)です。
デコード、変換、ZIP の作成はすべてこのタブの中で完結します。1 分でできる DevTools での確認方法を使えば、ファイルが外部に送られていないことをご自身で確かめられます。