要点
pd00 は、署名の画像(マウス・指・ペンで書いたもの、3 種類の手書き風書体で入力したもの、PNG か JPG で取り込んだもの)を、選んだページに必要な回数だけ描き込み、日付やイニシャルは実際のテキストとして追加します。証明書による電子署名ではないため、誰が署名したかを証明するものではありません。この方法で署名した写しが受け付けられるかどうかは、提出先とお住まいの地域の規則によります。
PDF 署名の使い方
- PDF を開くPDF をページにドロップするか、ファイル選択で選びます。署名パネルの横(スマートフォンでは下)にページが表示され、すぐに配置できる状態になります。パスワード付きのファイルは、先に「PDF パスワード解除」にかけてください。
- 署名を作る「手書き」「入力」「画像」のどれかを選んで署名を作り、「この署名を使う」を押します。署名は「配置できるもの」の一覧に加わり、その下のボタンで追加した日付、イニシャル、テキストと並びます。
- 配置してダウンロードする一覧の項目を選び、ページ上の置きたい位置をクリックします。ページ番号を選んで「このページに配置」を押しても置けます。ドラッグで位置を整えたら、「署名してダウンロード」を押します。
具体例
管理会社から賃貸契約書 lease.pdf が届きました。A4 で 4 ページあり、署名欄は 4 ページ目にあって、全ページにイニシャルを入れるよう求められています。署名パッドに署名を一度だけ書き、この署名を使うを押します。ページ番号で 4 を選んでこのページに配置を押すと、署名はページ幅の 28%、つまり 0.28 × 210 mm ≈ 59 mm の幅で置かれます。署名欄までドラッグし、角を引っ張って欄に収まる大きさに合わせます。
次に日付を追加します。今日の日付が日本語の書式(たとえば 2026/10/10)で入るので、署名の横に置きます。続いてイニシャルを押します。「入力」タブで入力した名前が Jamie Doe のようなラテン文字なら J.D. の形になりますが、山田花子のようにラテン文字を含まない名前はそのまま「山田花子」と入り、欄で書き換えることもできます。これを全ページで 4 ページすべてに一度に入れます。
署名してダウンロードを押すと lease-signed.pdf が保存されます。ページは 4 ページのままで、署名の画像は 1 回だけ格納されて 1 回だけ描かれ、ほかに選択できる実際のテキストが 5 行(日付 1 行とイニシャル 4 行)加わります。
対応範囲と制限
- 置かれるのは署名の画像です。証明書による電子署名(PAdES)ではないため、誰が署名したかを証明することも、あとから加えられた編集を明らかにすることもできません。
- 1 回に扱える PDF は 1 つです。パスワードで保護されたファイルは、先にPDF パスワード解除にかけてください。
- 日付、イニシャル、その他のテキストには、ラテン文字、ギリシャ文字、キリル文字、中国語、日本語、韓国語の文字が使えます。アラビア語、ヘブライ語、ヒンディー語、タイ語の文字と絵文字は、テキストとして配置できません。
- 3 種類の手書き風書体が対応しているのはラテン文字だけです。入力した署名にそれ以外の文字が含まれる場合は、お使いの端末に入っているフォントで描かれます。
- 署名はこのタブの中にとどまります。「この端末に保存」にチェックを入れた場合も、保存先はこのブラウザだけです。
出典
- PDF 2.0, ISO 32000-2 (2017, 2020) Library of Congress
- Pointer events MDN Web Docs
- Window: localStorage property MDN Web Docs
- SIL Open Font License, official text SIL
2026年10月10日 にリンクを確認しました。
PDF 署名について
署名を求める書類は、今も PDF で届くことがよくあります。賃貸契約書、学校の同意書、勤務表、納品書、内定承諾書などです。印刷してペンで署名し、スキャンして送り返す方法でも用は足りますが、プリンターとスキャナー、それに 10 分ほどの時間が必要です。このツールは同じ作業を画面の上で行います。署名を一度作れば、それを必要なページに、好きなだけ何枚でも置けます。
署名の作り方は 3 通りあります。手書きでは、マウス、タッチ画面に触れた指、タブレットのペンの動きを追うパッドに書きます。ペンを使うと、紙に書くときと同じように、強く押すほど線が太くなります。入力では、3 種類の手書き風フォントのどれかで名前を書き出します。画像では、紙に書いた署名の写真やスキャンを取り込みます。白い背景を消すにチェックを入れたままにしておけば、紙の部分が取り除かれてインクだけが残ります。
署名はどれも、背景が透明な PNG 画像になります。PDF そのものに加わる変更は 1 つだけで、選んだページの上に、署名と、追加した日付やイニシャルが描き込まれます。テキスト、画像、ページサイズ、フォームの入力欄は元のままです。PDF ビューアーはフォームの入力欄や、注釈・スタンプなどの書き込みをページ本体より上に描くため、それらに重ねて配置した場合は、保存の前に処理を止めて、移動するよう案内します。例外は、空の未署名の署名欄だけです。重なっているのがフォームの入力欄なら、先に PDF フラット化でフォームを処理する方法もあります。
主な利用シーン
賃貸契約書や入居申込書
大家さんや不動産会社からは、最後のページに署名を、それ以外の全ページにイニシャルを求められることがよくあります。どちらも一度だけ作り、イニシャルは「全ページ」で入れれば、整った 1 つのファイルで返送できます。
勤務表、請求書、納品書
同じ種類の書類に毎週署名する承認者は、「この端末に保存」にチェックを入れておけば、次回も署名が用意された状態で始められます。ただし、使えるのはそのパソコンでだけです。
スマートフォンで学校の書類に署名する
メールで届いた同意書は、受け取ったそのスマートフォンで指先を使って署名し、すぐに返送できます。プリンターもスキャンアプリも要りません。
マウス、指、キーボードで項目を配置する
配置できるもので項目を選び、置きたい位置のページをクリックまたはタップすると、その点を中心に配置されます。ドラッグすると移動し、右下の角にある小さな四角を引っ張ると拡大・縮小できます。縦横の比率は固定されているので、署名がつぶれることはありません。
マウスを使わない場合は、このページに配置の横でページ番号を選んでボタンを押します。新しい項目にキーボードのフォーカスが移り、そこから次のキーで操作できます。
| キー | 動作 |
|---|---|
| 矢印キー | 項目を少しずつ動かす(ページ幅の 1%) |
| Shift + 矢印キー | 大きく動かす(5%) |
| + と − | 10% 拡大・縮小する |
| Delete または Backspace | ページから取り除く |
Tab キーで配置済みの項目を順に移動できます。スクリーンリーダーは各項目をページ番号とともに読み上げます。
日付、イニシャル、短いテキスト
日付には、最初に今日の日付がお使いの言語で一般的な書式で入ります。日本語のこのページなら 2026/10/10 のような形で、配置の前でも後でも欄で書き換えられます。イニシャルは、「入力」タブで入力した名前の各単語から頭文字を取ります。対象になるのはラテン文字の名前で、山田花子のようにラテン文字を含まない名前はそのまま入り、欄で書き換えられます。テキストは空の欄で、活字で書いた氏名や役職など、短い内容なら何でも入れられます。これらは画像ではなく実際のテキストとして PDF に入るので、どれだけ拡大してもくっきりしたままで、ページのほかの部分と同じように選択や検索ができます。
この署名でできること、できないこと
できあがるのは、ページの上に置かれた署名の画像です。署名した紙をスキャンしたものとよく似ています。証明書による電子署名はこれとは別のものです。電子証明書とともに発行され、ファイルの内容そのものと結び付いていて、あとから何かが変更されるとそれがわかります。このツールはそうした署名を作成せず、誰が画像を置いたかについても何も示しません。
この方法で署名した文書で足りるかどうかは、受け取る相手(提出先)と、お住まいの地域の規則によります。日常的な書類なら受け付けるところも多い一方で、一部の契約や公的な書式、裁判所では、証明書による署名かインクで書いた署名が求められます。重要な場面では、この方法に頼る前に提出先に確認してください。
署名はお使いの端末から出ません
PDF、署名、完成したファイルは、このブラウザのタブから外に出ることはありません。この端末に保存にチェックを入れない限り、何も保存されません。チェックを入れると、ブラウザがこのパソコン内の専用の小さな保存領域に署名の画像だけを残し、ほかには何も残しません。次にこのページを開いたとき、すぐに使えます。保存した署名を削除を押せばすぐに消え、プライベートウィンドウやシークレットウィンドウでは、そのウィンドウを閉じた時点でいずれにせよ消去されます。