PDF 分割について
このツールは 1 つの PDF を、3 つの方法のいずれかで新しいファイルに切り分けます。1 ページずつは 1 ページにつき 1 ファイル、範囲を指定は入力した範囲ごとに 1 ファイルを作り、ページを抽出は指定したページを集めて短い PDF を 1 つ作ります。ディスク上の元のファイルはまったく変わりません。
ページは手を加えずにそのままコピーされ、画像として描画し直したり再圧縮したりすることはありません。そのため、テキストは選択できるまま、ベクターのグラフィックはシャープなまま、スキャン画像も解像度を保ちます。新しいファイルにはそれぞれ、自分のページに必要なフォントや画像が含まれます。そのため分割したファイルを合計すると、元のファイルより大きくなることがあります。特に「1 ページずつ」では、同じ埋め込みフォントがすべてのファイルにコピーされることがあるためです。
一度に扱える文書は 1 つです。2 つ目の PDF を追加すると、最初の PDF と入れ替わります。PDF はディスクからこのタブのメモリに読み込まれてそこで分割され、分けたファイルはそのままダウンロードフォルダに保存されます。
PDF 分割の使い方
- PDF を追加するPDF を 1 つツールにドロップするか、クリックして選びます。リストにページ数が表示されるので、これから入力するページ番号の確認に役立ちます。
- モードとページを選ぶ「1 ページずつ」「範囲を指定」「ページを抽出」のいずれかを選びます。後の 2 つでは、ページの欄に 1-3, 5, 8- のように入力します。これは 1〜3 ページ、5 ページ、8 ページから最後まで、という意味です。
- 分割して保存する「PDF を分割」をクリックし、各ファイルをそれぞれの「ダウンロード」ボタンで保存します。ファイルが 2 つ以上あるときは、「すべてダウンロード(ZIP)」でまとめて保存できます。
主な利用シーン
マニュアルの 1 章だけを送る
第 3 章が 41 ページから 58 ページまでなら、「ページを抽出」を選んで 41-58 と入力します。相手は本全体ではなく、短いファイルだけを受け取れます。
まとめてスキャンした書類を分ける
自動給紙のスキャナーで、請求書、賃貸借契約書、給与明細が 1 つの長い PDF になってしまったとします。「範囲を指定」で 1-2, 3-14, 15 と入力すれば 3 つの文書に分かれるので、名前を付けて整理できます。
署名したページを返送する
契約書のうち、署名した 12 ページ目だけを返せばよい場合は、12 だけを抽出します。相手が表紙も必要としているなら 1, 12 と入力します。
1 ページずつ、範囲を指定、ページを抽出:どのモードを使うか
| モード | 入力するもの | 得られるもの |
|---|---|---|
| 1 ページずつ | なし | 1 ページにつき 1 つの PDF。12 ページのファイルなら 1 ページのファイルが 12 個 |
| 範囲を指定 | 1-3, 5, 8- | 範囲ごとに 1 つの PDF:1〜3 ページ、5 ページ、8 ページから最後まで |
| ページを抽出 | 2, 4, 9-10 | 2、4、9、10 ページだけを含む 1 つの PDF |
「1 ページずつ」は、1 ファイルにつき 1 ページしか受け付けないアップロードフォームに向いています。「範囲を指定」なら、1 回の操作で文書をいくつかに切り分けられます。「ページを抽出」は、指定したページだけを残した短い版を作るためのものです。
ページ範囲の書き方と例
5は 1 つのページ、1-3は 1〜3 ページです。8-は 8 ページから最後のページまでなので、正確な総ページ数を知らなくてもかまいません。-2は最初のページから 2 ページまでです。5-3は 5、4、3 ページを、その逆の順番で指定します。- 区切りにはカンマを使い、スペースは無視されます。
1-3,5と1 - 3, 5は同じ意味です。
「ページを抽出」では、すべての部分が入力した順番で 1 つのファイルに入ります。9, 1-2 なら 9 ページが 1、2 ページの前に来ます。番号はファイルの先頭から数えた物理的なページで、フッターに印刷されたページ番号ではありません。前付けが 4 ページあるレポートでは、5 枚目のページに「1」と印刷されていることがあります。存在しないページを指定すると、ツールがその PDF の総ページ数を知らせます。
分割したファイルの名前
各ファイルには、元のファイル名に含まれるページを付けた名前が付きます。report.pdf の場合、範囲は report_p1-3.pdf、逆順の範囲は report_p5-3.pdf、1 ページだけなら report_p5.pdf になり、「ページを抽出」では report_extracted.pdf という 1 つのファイルができます。「1 ページずつ」では report_p1.pdf、report_p2.pdf と番号が続くので、「すべてダウンロード(ZIP)」ボタンを使えばクリックの手間が大きく省けます。
分割したファイルは、どれも文書のプロパティが空の状態で始まります。元のファイルに設定されたタイトルや作成者はコピーされず、しおりも引き継がれません。
制限事項と、より適したツール
- ロックされたファイル。パスワードで保護された PDF は、PDF パスワード解除でパスワードを外すまで開けません。パスワードを知っている必要があります。
- ページ単位でのみ分割。このツールは 1 ページを半分に切ることはできません。見開き 2 ページを 1 枚にスキャンしたものは、1 ページのままです。
- 数ページを取り除くだけなら。同じ文書から一部のページを消したいだけなら、PDF ページ削除で消したいページをクリックするほうが簡単です。
- サイズの問題。本当の目的がメールの容量制限に収めることなら、分割しなくても PDF 圧縮で解決するかもしれません。
- スマートフォンでの大きなファイル。PDF 全体がメモリに読み込まれるため、数百 MB のファイルはパソコンで分割するほうが確実です。
分けたファイルをあとで 1 つに戻すには、PDF 結合を使ってください。ここで分割したものは何もアップロードされません。確認手順に沿って、ご自身で確かめることもできます。