PDF → JPG 変換について
このツールは、PDF のページを画像として保存します。選んだ各ページを、Mozilla が開発したオープンソースの PDF エンジン pdf.js がブラウザのタブ内のキャンバスに描画し、JPG としてエンコードします。たとえば brochure.pdf という 12 ページのパンフレットなら、brochure-p1.jpg から brochure-p12.jpg までの画像になります。2 ページ以上を変換した場合は、画像が 1 つの ZIP ファイルにまとめて届きます。
JPG は、ほとんどあらゆる場面で受け付けられる画像形式です。アップロード用のフォーム、チャットアプリ、スライド作成ソフト、フォトギャラリー、そしてどのスマートフォンやパソコンのメールでも使えます。「PDF を画像で保存したい」と言えばたいてい JPG を指すのはそのためです。ただし JPG の圧縮では細部がわずかに失われます。写真では気になりませんが、小さな黒い文字のまわりにうっすらとにじみが出ることがあります。画質は高(品質 92、既定)と中(品質 80)の 2 段階から選べ、「中」はファイルが小さくなるかわりに輪郭が少し柔らかくなります。
いったん JPG になったページは、ただの画像です。文字を選択・検索・コピーすることはできず、ページ内のリンクもクリックできなくなります。あとでそうした操作が必要になりそうなら、元の PDF も残しておいてください。
PDF → JPG 変換の使い方
- PDF を追加するPDF をツールにドロップするか、クリックしてファイルを選びます。文書の読み込みが終わると、全ページのサムネイルが表示されます。
- ページと解像度を選ぶ最初は全ページが選択されています。サムネイルをクリックして絞り込むか、1-3, 5 のように範囲を入力します。続いて 72・150・300 DPI のいずれかと、画質の「高」か「中」を選びます。
- 変換して JPG を保存する「画像に変換」を押します。1 ページだけなら JPG が 1 つダウンロードされ、2 ページ以上なら ZIP ファイルにまとめてダウンロードされます。各画像の名前は PDF のファイル名にページ番号を付けたものになります。
主な利用シーン
チャットや SNS にページを投稿する
メッセージアプリや SNS では、JPG は添付ファイルではなく会話の中にそのまま表示されます。イベントのチラシや座席表など、必要な 1 ページだけを 150 DPI で変換して、そのまま投稿できます。
PDF を受け付けないフォームにアップロードする
本人確認書類、領収書、賃貸の申込書などを受け付けるサイトの中には、画像しか受け付けないものがあります。スキャンしたページを 150 DPI の JPG にすると、読みやすく、しかもサイズ制限に収まるファイルになるのが普通です。
スライドやグラフを別の文書に貼り込む
PDF のレポートにあるグラフを、普通の画像としてスライドやワープロ文書に挿入できます。大きなスクリーンに投影したり印刷したりする場合は 300 DPI を使ってください。
DPI はどれを選べばよいか
DPI(ドット/インチ)は、PDF のページ 1 インチ分を何ピクセルに変換するかを決める値です。DPI を 2 倍にすると幅も高さも 2 倍になるので、画像のピクセル数は 4 倍になり、ファイルもそれに応じて大きくなります。A4 のページ(210 × 297 mm)の場合、3 つの設定は次のようになります。
| 設定 | A4 ページのピクセル数 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 72 DPI | 595 × 842 | 手早いプレビュー、サムネイル、スマートフォンでページをざっと見る |
| 150 DPI(既定) | 1240 × 1754 | 共有、アップロード、画面での閲覧など、日常のほとんどの用途 |
| 300 DPI | 2480 × 3508 | 印刷、細かい文字の拡大、OCR ソフトへの入力 |
迷ったら 150 のままにしておきましょう。72 は読みやすさよりファイルの小ささを優先したいときだけにしてください。そのサイズでは脚注や小さなラベルがぼやけることがあります。300 は、画像を印刷するときや、細部を拡大して見る必要があるときに選びます。
ファイルサイズと画質
JPG 1 枚のサイズを決めるのは、解像度、画質の設定、ページの内容の 3 つです。白地に文字だけのページはよく圧縮されますが、全面に写真を使ったページや模様のある背景は、同じ設定でもずっと大きな JPG になります。まとめて変換した画像が重すぎる場合は、設定を 1 つずつ下げてください。まず画質を「中」に、それでも重ければ、内容がわかれば十分なページを 72 DPI にします。
ページは白い背景の上に描画されるため、PDF 内の透明な部分は白になります。JPG はもともと透過を保存できない形式なので、これで問題はありません。色は画面で使われる RGB の色空間に変換されます。タイトルや作成者などの文書のプロパティは PDF に残り、画像には書き込まれません。
ポスターや設計図のような非常に大きなページは、ブラウザのキャンバスの上限である 1 辺約 8,000 ピクセルに収まるよう自動的に縮小されます。24 × 36 インチ(約 61 × 91 cm)のポスターを 300 DPI で変換すると高さが 10,800 ピクセルになるため、収まるように縮小されます。同じポスターでも 150 DPI なら原寸のまま変換されます。
JPG が最適な出力ではない場合
- 図、スクリーンショット、小さな文字:PDF → PNG 変換なら、PNG の圧縮は何も失わないため、くっきりした輪郭がそのまま保たれます。
- ウェブサイト用の画像:PDF → WebP 変換のほうが、見た目は同じでもファイルが軽くなるのが普通です。
- メールで送るには大きすぎる PDF:JPG にするのは正しい解決策ではありません。PDF 圧縮なら文書を小さくしつつ、文字も選択できるまま残せます。
- 一部のページを画像ではなく PDF のまま取り出したい:PDF ページ抽出や PDF 分割を使えば、本物の PDF ページのまま残せます。
- パスワードで保護されたファイル:先に PDF パスワード解除で開いてください。パスワードが必要です。
設計段階からプライバシーを重視
PDF の読み込みと描画はブラウザのタブ内で行われ、JPG はそのままダウンロードフォルダに保存されます。ファイルがアップロードされることはありません。ページを読み込んだあとは、オフラインでも変換できます。ブラウザの開発者ツールを使えば、ご自身で確認できます。