PDF ページ番号追加について
長い報告書、授業用の資料集、原稿、証拠書類の束は、誰も「14 ページ」と指し示せないと話し合いがしにくくなります。このツールは PDF の各ページに番号を書き込むので、印刷したコピーを順番どおりにそろえたり、読み手がページを挙げて引用したりできるようになります。番号を置く場所、表記のしかた、どこから数え始めるか、最初のページを番号なしにするかを自分で決められます。
番号は Helvetica の本物のテキストとして黒で追加され、ページの端から 0.5 インチ(約 12.7 mm)内側に配置されます。画像ではなく文字なので、どれだけ拡大してもくっきり表示され、きれいに印刷でき、文書を検索したときにも見つかります。Helvetica はどの PDF リーダーにも備わっている標準フォントの 1 つで、フォントファイルを埋め込む必要がないため、PDF はわずかに大きくなるだけです。言葉を含む表示形式は、使っているページの言語に合わせて表記が変わります。この日本語ページでは「3 / 12 ページ」、英語ページでは「Page 3 of 12」と印字されます。「ページ」のようにラテン文字以外の文言は、オープンソースのフォントから必要な文字だけが埋め込まれます。
ページ上のほかの部分は描き直されません。番号は既存の内容の上に書き込まれるだけなので、本文のテキストは選択できるまま、写真は元の画質のまま、リンク、しおり、フォームフィールドも元の場所に残ります。横向きや上下逆さに保存されたページにも対応しています。番号は各ページが表示される向きに従うので、選んだ隅に、正しい向きで入ります。
PDF ページ番号追加の使い方
- PDF を選ぶファイルをツールにドロップするか、クリックして選びます。パスワードを求められる PDF は、手元にあるパスワードを使って、先に「PDF パスワード解除」で開いておく必要があります。
- 位置、表示形式、開始番号を選ぶ上端か下端の 6 か所から位置を 1 つ選び、「1 / N ページ」などの表示形式を選びます。必要なら開始番号や文字サイズ(8〜24 ポイント、既定は 11)を変更し、最初のページを番号なしにする場合は「最初のページには番号を付けない」にチェックを入れます。
- 番号付きのコピーを保存する「ページ番号を追加」を押して新しい PDF をダウンロードし、ページをめくって番号の位置を確認します。元のファイルは変更されないので、いつでも別の設定でもう一度実行できます。
主な利用シーン
表紙のある報告書
表紙のオプションをオンにすると、表紙には何も入らず、本文の最初のページに 1 が表示されます。右下に「1 ページ」形式で入れると、改まった印象のすっきりした仕上がりになります。
会議の配布資料
印刷したページは、会議の机の上で順番がばらばらになりがちです。下中央にシンプルな番号を入れておけば、全員が順番どおりに並べ直せますし、発表者が「6 ページをご覧ください」と言ったときにもすぐについていけます。
複数のファイルに分かれた 1 冊の本
第 1 章が 38 ページで終わったなら、第 2 章のファイルは開始番号を 39 にします。あるいは、先に「PDF 結合」で章をまとめ、原稿全体に一度で番号を付けることもできます。
表示形式と位置
表示形式は 4 種類あります。12 ページのファイルの 3 ページ目では、それぞれ次のように表示されます。
| 表示形式 | 3 ページ目の表示 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 1, 2, 3 | 3 | 書籍、原稿など、レイアウトをできるだけ簡素にしたいもの |
| 1 ページ | 3 ページ | 数字だけだと本文の一部と見間違えられそうな報告書や手紙 |
| 1 / N ページ | 3 / 12 ページ | 契約書やフォームなど、ページの抜けに読み手が気付けるようにしたい文書 |
| 1 / N | 3 / 12 | 空きスペースの少ないスライド資料や配布資料 |
番号の位置は、下中央(既定)、右下、左下、上中央、右上、左上から選べます。上部の位置は、ページにすでにあるレターヘッドやヘッダーと重なることがあるため、通常は下部のほうが無難です。文書の本文がページの端から 0.5 インチ(約 12.7 mm)以内まで入り込んでいる場合は、番号が本文に触れることがあります。文字サイズを小さくするか、別の位置を試してください。
表紙、前付け、開始番号
表紙のオプション(「最初のページには番号を付けない」)をオンにすると、最初のページには番号が付かず、2 ページ目から開始番号で番号付けが始まります。つまり、2 ページ目に何と表示されるかは開始番号で決まります。
- 開始番号 1:表紙は空白のままで、ファイルの 2 ページ目に 1 と表示されます。表紙を数に含めないときの一般的な選び方です。
- 開始番号 2:表紙はやはり空白ですが、2 ページ目には 2 と表示されます。表紙を表示せずに 1 ページとして数えたような形です。
番号を付けずにおけるのは最初のページだけで、ローマ数字には対応していません。前付けが何ページもある文書では、PDF 分割で前付けと本文を分け、本文だけに番号を付けてから、PDF 結合で再び 1 つにまとめてください。
このツールでできないこと
- ベイツ番号(Bates numbering)。接頭辞、ABC-000123 のようなゼロ埋め、日付スタンプには対応していません。それらが必要な訴訟の証拠開示書類には、専用のソフトが必要です。
- フォントや色の指定。番号は常に黒の Helvetica で、Helvetica にない文字(日本語の「ページ」など)の場合だけ、Roboto または Droid Sans Fallback が代わりに使われます。
- デジタル署名済みの文書。番号を追加するとファイルが変更されるため、それ以前に付けた署名は無効と表示されます。ページ番号は誰かが署名する前に付けてください。
- ページ全体を覆うスキャン。スキャン画像がページ全面を覆っている場合、番号は空いた余白ではなく、スキャン画像の上に印字されます。
番号付けはすべてお使いの端末上で行われ、PDF がこのタブの外に出ることはありません。プライバシーのページで説明している通信の確認方法を使えば、ご自身で確かめられます。ファイル全体をメモリに保持するため、非常に長い文書はスマートフォンよりパソコンのほうが快適に処理できます。