PDF 白紙ページ削除について
スキャンに白紙ページが紛れ込む経路は決まっています。片面と両面の用紙が混ざった束を両面モードでスキャンすると、裏に何もない用紙の分だけ空の裏面ができ、ファイル内に不規則に散らばります。書類の間に挟んだ区切り用紙は空のページになり、オフィスソフトが余計な改ページから白紙を書き出してしまうこともあります。長いファイルでそれらを手作業で探すのは骨が折れます。このツールは全ページを調べて、白紙を指摘します。
検出は見た目で行います。オープンソースの PDF レンダラーである pdf.js で各ページを小さく描画し、その画像のうち白に近い色以外の部分がどれだけあるかを測ります。ほとんど何も載っていないページは白紙と判定されます。「ほとんど何もない」とみなす基準は選んだ感度によって変わり、厳しめ、標準(既定)、緩めの 3 段階から選べます。
ツールの判断だけでページが削除されることはありません。白紙と判定されたページはサムネイルの一覧であらかじめ選択されており、保存前にどのサムネイルでもクリックして選択に加えたり外したりできます。結果は yourfile-no-blanks.pdf の形でダウンロードされ、元のファイルはそのまま残ります。
PDF 白紙ページ削除の使い方
- スキャンを読み込む整理したい PDF を追加します。計測のために各ページを縮小して描画するので、長いスキャンほど時間がかかり、スマートフォンでは特に時間がかかります。
- 感度を選んで確認するまずは「標準」で始めます。あらかじめ選択されたサムネイルに目を通し、残すべきページはクリックして外し、見逃された空のページはクリックして加えます。選択が明らかに多すぎる、または少なすぎる場合は「厳しめ」や「緩め」に切り替えます。
- 整理したコピーを保存する「選択したページを削除」を押して結果をダウンロードします。ファイル名は元の名前に -no-blanks を付けたものになります。最初の PDF はディスク上でそのまま変わりません。
主な利用シーン
片面と両面が混ざった両面スキャン
書簡のファイル一式を両面モードでスキャンしたものの、裏面に文字があるのは一部の手紙だけです。空の裏面があちこちに入り込みますが、120 枚のサムネイルを 1 枚ずつ確認しなくても、検出機能が見つけてくれます。
一括スキャンに挟んだ区切り用紙
大量の書類を読み込ませる際に書類の間へ白紙を挟んだものの、今は 1 つの連続したファイルにしたいとします。そんなとき「標準」なら、スキャナーが白紙に記録するほこりや小さな点を無視するので、区切り用紙だけを拾い出せます。
書き出したレポートの空ページ
PDF として保存した表計算シートの印刷範囲がデータより広く、完全に空のページがいくつもできてしまいました。こうしたデジタルファイルでは空のページは真っ白なので、「厳しめ」で十分です。
厳しめ・標準・緩めの比較
| 感度 | 白紙とみなすページ | 向いているもの |
|---|---|---|
| 厳しめ | 本当に何もないページだけ | デジタル文書や非常にきれいなスキャン |
| 標準(既定) | スキャナーのほこりや小さな点があっても、空のページ | スキャンした書類の大半 |
| 緩め | ページ番号だけのような、ごく小さな印のあるページも含む | 空のページにも番号が入っている印刷レポート |
どの設定を使っても、最終的に決めるのはサムネイルです。感度が決めるのは最初の選択だけで、どの判定もクリックひとつで覆せます。
検出を誤らせやすいページ
- 「緩め」での薄い内容。薄い鉛筆書き、淡い署名、ごく薄い印刷はページのわずかな部分しか占めないため、「緩め」では空とみなされることがあります。保存前に選択されたページをすべて確認するか、「標準」に戻してください。
- 色付きやグレーの用紙。計測は白に近い色を探すため、何も書かれていない色付きの用紙や、全体がグレーがかったスキャンは、まったく検出されないことがあります。
- 裏写りと暗い縁。薄い紙で裏面の印刷が透けていたり、スキャナーのふたが閉まりきらずに暗い帯ができたりすると、空のページが使われているように見えることがあります。
- 「このページは意図的に空白にしています」の表記。その 1 行だけのページにも少しは文字があります。「緩め」では選択されることがありますが、「厳しめ」ではそのまま残ります。
検出で見落とされたページは、ご自身でクリックしてください。白紙が単に偶数ページすべてという場合は、PDF ページ削除の「偶数」ボタンで一度に選択できます。
整理したファイルに残るもの
縮小描画は計測のためだけに行われます。残すページはそのまま新しいファイルにコピーされるので、テキストは選択可能なまま、スキャンは解像度を保ちます。ページの順序も変わりませんが、番号付きの白紙を取り除いた箇所では、ページに印刷された番号が飛びます。ファイルは削除したページの分だけ軽くなります。スキャンでは白紙も 1 ページ分の画像だったため、目に見えて小さくなることがありますが、デジタル文書の空ページはほとんど容量がありません。
結果をさらに小さくするなら PDF 圧縮を、タイトルや作成者の欄を整えるなら PDF メタデータ編集を使ってください。
ロックされたファイル、長いスキャン、プライバシー
パスワードで保護された PDF は、PDF パスワード解除でロックを解除するまで描画できず、解除にはパスワードが必要です。全ページを描画するため、長いスキャンは短いものより分析に時間がかかります。パソコンなら難なく扱える非常に大きなファイルも、メモリの少ないスマートフォンでは手に余ることがあります。描画・計測・保存はすべてブラウザのタブ内で行われ、ページがアップロードされることはありません。確認の手順はこちらです。